意外と知らない「造作家具」の特徴とは?“10”の注意点を紹介

造作家具とは

マイホーム新築を検討中の方に人気が高いのが「造作家具」です。

家具次第でインテリアデザインや住み心地に大きく影響しますし、家事の負担も変わってきます。

そこで、今回は「造作家具」のメリット・デメリットや注意点について詳しくお話しします。

これからマイホーム計画を始める方はもちろん、今のお住まいをより快適にリノベーションしたい方も、ぜひ参考にしてください。

 


コラムのポイント

  • 「造作家具」は、空間や理想の使い勝手に合わせて設計・製作する“オーダーメイド家具”です。
  • 既製家具とは異なる特徴があるため、取り入れる際にはあらかじめ注意点を知っておくことが重要です。
  • “ライズクリエーション”は、茨城県でお客様それぞれのライフスタイルにあった注文住宅や、スタイリッシュな建売住宅を数多く手掛けています。

 

 

造作家具とは?普通の家具とどう違う?

造作家具のメリット・デメリット

「造作家具」とは、間取りやスペースの広さ、使い勝手、しまいたい物・置きたい物に合わせて、イチから設計・製作・施工を行う家具のこと。

基本的には完全オーダーメイドで、床・壁・天井などに固定します。

一方、家具店などで購入してそのまま置く家具を「置き家具」、メーカーでシステム化されていてプランを組み合わせてセミカスタマイズする家具を「システム家具」と言います。

 

〈造作家具
造作家具

 

〈置き家具

造作家具と置き家具の違い

(引用:カリモク家具

 

〈システム家具

システム家具と造作家具の違い

(引用:Panasonic

 

では、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

特徴別に比較してみましょう。

 

造作家具・置き家具・システム家具の比較

 

まず、置き家具は「サイズ・デザイン・コスト」の選択肢が多い反面、なかなか理想通りの家具を見つけるまでの手間や時間はかかります。

ただし、完成品がすぐに手に入りますし、購入すればあとは部屋に置くだけという手軽さが魅力です。

一方、造作家具はサイズ・デザインを自由にプランニングできる点が特徴ですが、工場で機械によって製作される家具と比べると、細かなデザインは実現が難しかったり、完成までに時間がかかります。

置き家具と造作家具の中間に位置するのがセミカスタムできるシステム家具です。

 

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造作家具を選ぶメリットは?

造作家具の特徴

置き家具やシステム家具と比べると段違いに“自由度”が高い造作家具。

具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

〈造作家具のメリット〉

  • 限られた空間をフル活用できる
  • デザイン・サイズ・材料をカスタマイズできる
  • インテリアとトータルコーディネイトしやすい
  • 地震時の転倒リスクが少ない
  • 材料それぞれにこだわれる
  • 部屋を掃除しやすい
  • ワンランク上の高級感がプラスされる

 

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

 

空間をフル活用できる

「家具の脇に何も使えないスペースがあって気になる」そんな経験をした方は少なくないはずです。

既製の家具は、どうしても寸法が決まっているため、部屋に置くと微妙な隙間ができてしまいます。

一方、造作家具はスペースの寸法に合わせて設計するため、限られた空間をフル活用できる点が一番のメリットです。

 

 

デザイン・サイズ・材料をカスタマイズできる

イチから設計するということは、デザインやサイズ、材料を全て自由に選べるということです。

色味や素材を選べるのはもちろん、しまうもの・使う人に合わせたサイズ設計も不可能ではありません。

また、「ここにこんな機能が欲しい」など、細かな性能をプラスできる点も魅力と言えるでしょう。

 

 

インテリアとトータルコーディネイトしやすい

既製家具ですと、部屋の床・壁・その他設備機器などとコーディネイトしにくい場合もあります。

質感や色味の微妙な違いが気になるという方もいるでしょう。

造作家具なら材料を選べるため、「フローリング材と同じ材料」「内装ドアと同じ色」にすることも簡単。

そのため、特に部屋の統一感を重視する方には造作家具がおすすめです。

 

 

地震時の転倒リスクが少ない

近年に発生した地震によるケガの原因のうち、家具などの転倒によるものが30%以上、多い場合は50%程度にまで上っています。

 

地震時の怪我原因は家具の転倒

(引用:東京消防庁

 

家具の転倒はケガの原因となるだけではなく、避難の遅れや火災などの二次災害も引き起こしかねません。

そのため、家具の転倒防止対策は、安心できる生活に欠かせないと言っても過言ではないでしょう。

造作家具は、壁・天井・床に固定するため、地震時の転倒リスクがとても低いです。

置き家具も地震対策として固定金具をつけることもできますが、どうしても意匠性を損ねてしまうため、対策をとることを躊躇してしまう方は少なくありません。

 

 

掃除しやすい

置き家具の収納は、足付きのものが多いため、家具の下にホコリが溜まりやすかったり、掃除が奥までできなかったりするというデメリットがあります。

また、微妙なスペースがあれば、そこに物やゴミが落ちて取れないということも。

それに比べて、造作家具は隙間なく設置されるため、そもそもホコリが溜まる場所が少ないです。

また、耐水性・耐汚性・耐キズ性の高い材料を扉やカウンター材に採用することもできるため、お掃除に特化したプランも多くご要望いただきます。

 

 

高級感がプラスされる

もちろん、置き家具の中にも高級な物はたくさんありますが、その中は何十万円・何百万円するブランド家具は少なくありません。

一方、造作家具は“一点もの”でインテリアに溶け込むデザインが特徴なので、高級家具と比べるとリーズナブルな価格で家に高級感をプラスできます。

また、費用をかける場所・費用をかけない場所のメリハリをつけやすい点も嬉しいポイントです。

 

 

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「造作家具が欲しい」その前に知っておきたい“10”の注意点

造作家具の注意点

魅力の多い造作家具ですが、お住まいに取り入れる前に知っておくべき注意点もあります。

〈造作家具のデメリット〉

  • コストが高い
  • サイズ・デザインによって材料ロスがでる
  • 完成まで時間がかかる
  • 打ち合わせ手間が必要
  • 模様替えなどの移動・取り替えが大変
  • ディテールが表現しきれない場合がある
  • 下地がしっかりしていないと設置できない
  • 完成後でないと現物を確認できない
  • 施工会社によって仕上がりに差が出やすい
  • 建築会社によってはまとめて依頼できない

     

     

    コストが高い

    造作家具は、完全オーダーメイドで設計・施工するため、量産型の家具と比べると、どうしても材料費用・製作費用は高めです。

    また、製作後に現地へ設置する工事費用も念頭に置いておかなくてはいけません。

    そのため、家具に充てる予算を家の建設費用と切り分けるのではなく、早い段階で住宅施工会社に算出してもらい、予算に取り込んでおきましょう。

     

     

    サイズ・デザインによって材料ロスがでる

    既製品の家具は、コストを圧縮するために、できるだけ材料ロスがでないようなサイズ設定になっています。

    一方、造作家具のプランを検討する際、デッドスペースをなくすことを優先しすぎると、場合によっては大幅な材料ロスが出てしまうかもしれません。

    家具の仕上げに使われるパネル材は、メーカー問わず規格がある程度決まっているため、施工会社のアドバイスを受けながら、出来るだけ材料が無駄にならないように家具寸法を検討しましょう。

     

     

    完成まで時間がかかる

    造作家具は、以下のような工程を経て製作されます。

     

    〈お客様による収納計画のご検討
    〈施工会社によるご要望のヒアリング
    〈施工会社による家具の設計
    〈お客様・施工会社による設計プランの再検討やブラッシュアップ
    〈施工会社による家具の実施設計・製作図面作成
    〈家具の製作
    〈家具の設置

     

    このような段階を踏まなくてはいけないため、出来上がった家具を購入して配置するよりも、完成までの時間がかかってしまいます。

    そのため、入居希望時期が決まっている方は、必ず早めに施工会社へ相談し、スケジュールを組んでもらいましょう。

     

     

    打ち合わせ手間が必要

    満足できる造作家具に仕上げるためには、細かい使い勝手やデザインなどを何度も打ち合わせしなくてはいけません。

    場合によっては、面材選びにメーカーのショールームなどへ行く必要もあるでしょう。

    そのため、どうしても既製家具を購入するより、打ち合わせや検討に手間がかかってしまいます。

    しかし、手間を掛ければ掛けるほど理想通りの家具に近づくはずです。

     

     

    移動・取り替えが大変

    造作テーブル

    壁や床、天井に固定する造作家具は、簡単に移動や取り替えすることはできません。

    そのため、季節や気分によって模様替えしたい方にはあまりおすすめできないでしょう。

    どうしても移動や取り替えがしたい場合は、壁・床・天井の補修工事が伴うことも理解しておいてください。

     

     

    ディテールが表現しきれない

    機械で大量生産される既製家具とは異なり、人の手によって製作される造作家具は、細かな装飾が表現しきれない可能性もあります。

    技術面のハードル以外にも、無垢材を使えば細かい細工をすると木割れを起こしてしまうリスクはゼロではありません。

    寸法もミリ単位でぴったりに仕上げることが難しい点も知っておくと良いでしょう。

     

     

    しっかりとした壁下地が必要

    リノベーションなどで後から造作家具を設置したい場合、気をつけなくてはいけないのが「壁下地」です。

    最近一般住宅の壁材として用いられるプラスターボード(石膏ボード)は、石膏を圧縮して表面に紙を貼り付けた材料なので、それ自体にはあまり強度はなく、ビスを打ち込んでもすぐに緩んでしまいます。

    しっかりと大きな家具を固定するためには、壁下地材に木質構造用合板を用いたりするなどの補強が欠かせません。

    そのため、施工会社は造作家具のサイズや設置位置に合わせて、壁の仕様を変えておくのです。

     

     

    現物を完成まで確認できない

    既製家具やシステム家具は、家具店やショールームへ行けば現物やそれに近い物が確認できますが、造作家具はそうもいきません。

    「出来上がってみてイメージと違う」と後悔しないためにも、使う材料は現物サンプルを確認し、施工会社へ図面以外も完成パース(完成イメージ図)などの資料を作ってもらいましょう。

     

     

    仕上がりに差が出やすい

    造作家具のプランニングや製作には、経験や知識が欠かせません。

    そのため、残念ながら施工会社によって仕上がりやクオリティに差が出てしまいます。

    ですから、造作家具を取り入れたい場合は、必ずその会社の施工実績を確認しましょう。

    場合によっては、実際に作った家具を見せてもらうのもおすすめです。

     

     

    建築会社によっては設計・施工をまとめて依頼できない

    ハウスメーカーや施工会社によっては、造作家具の設計・製作を得意とせず、別の会社を紹介される場合もあります。

    もちろんそれでも問題ありませんが、費用の支払いや打ち合わせが別になるので、どうしても手間が増えてしまうかもしれません。

    また、住宅に関わるトータルコストが分かりづらくなる可能性もあるでしょう。

    「造作家具もまとめて一社に任せたい」という方は、会社選びの段階から施工会社へ実績などを確認しておくことをおすすめします。

     

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    造作家具の実績が豊富な施工会社へ相談するのがおすすめ

    建売住宅購入の流れは?

    「造作家具のメリットをフル活用したい」という方は、ぜひ施工実績の豊富な会社を選んでください。

    設計やデザインのレパートリーが豊富な上に、クオリティの高い家具の製作が可能なはずです。

    私たち“ライズクリエーション”は、数々の建売住宅・注文住宅を手がけており、その多くには造作家具を取り入れています。

    さらに、土地探しから資金計画、設計・施工、アフターメンテナンスまでまとめてご相談いただけますので、「トータルコストを把握したい」「住まいに関わることを最初から最後まで安心して任せたい」という方もお気軽にご相談ください。

    ほとんどの方にとって、マイホームの新築は”初めてのことだらけ”。

    あなたの不安な気持ちや家への想いへ耳を傾けてくれる会社を選びましょう。

     

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    ライズクリエーション新築|家づくりの流れ
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    まとめ|造作家具で快適&おしゃれな住まいに

    家の快適さやデザインを充実させたい方におすすめの「造作家具」。

    空間活用や使い勝手などのメリットが多いですが、採用する前に知っておいて欲しい注意点もあります。

    特徴をしっかりと理解して、ぜひご自宅へ取り入れてみてください。

    「初めてのマイホーム建設で何から始めればいいか分からない」という方は、まず“ライズクリエーション”までお問合せを。

    茨城県南部と千葉県東部を中心に、数多くの建売住宅・注文住宅を建設してきています。

    「住みやすい家にしたい」という方は、ぜひ施工事例をご覧の上、お気軽にご相談ください。

     

    ▶︎“ライズクリエーション”の建築事例はこちらからご覧ください

     

     

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    茨城県で心から満足できる建売住宅を買いたい、スタイリッシュな注文住宅を建てたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

    監修者情報

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