Contents
リビングとダイニングキッチンとの位置関係
家にいる時間のほとんどは、家族の誰もがリビングで過ごすというライフスタイルのご家族が増えています。そんなご家族には、家族全員がゆったり寛げる広さのあるリビングが必要です。ダイニングキッチンとリビングを並べる間取りは、それぞれを独立させる間取りに比べて、広々とした開放的な空間が造れますが、並べ方によって、使い勝手が変わります。
対面キッチン+ダイニング+リビングを直線上に並べる間取りは、常に見守りが必要な子育て時期には、キッチンでの家事をしながら、リビングで遊んでいる子供に視線が届き安心です。また、子供が成長してからも、家族が食事の支度の手伝いをしやすく、調理中の母親も、家族と会話をしながら作業ができる良さがあります。
それでは、リビングの床面積を確保するため、客間を造らず、リビングにお客様を迎えるという間取りにする場合は、どのような注意が必要でしょうか?
リビングでお客様をお迎えする間取りの場合、リビングからの視界に入るキッチンに、生活感が出てしまい気になる、来客中には、家族がリビングや、ダイニングキッチンに立ち入れない、という問題が発生することがあります。そのような状況を避ける為には、キッチンレイアウトの選び方、収納スペースの造り方、続き間、並べ方の工夫が必要です。
キッチンレイアウト
アイランドキッチンにし、オシャレなキッチンを演出するという見せるキッチンにする方法と、前面に腰壁のついた対面キッチンにし、手元を隠すという方法があります。
収納スペースの造り方
どちらの場合も、キッチンの背面全体をパントリーにし、調理器具や買い置きの食料品などを全て納められるようにする、壁面に見せる収納を作るなどの方法で、キッチン内をすっきりさせることができます。
配置
ダイニングキッチンとリビングをL字型に配置するという間取りも、視線を遮るという意味では有効です。
ただ、子供の見守りを考えると、昼間、母親と子供だけになる家族の場合は、避けた方が良いかもしれません。二世帯住宅など、子供の見守りをする人が複数いる場合には、L字型に配置する間取りを採り入れても問題はありません。
リビング階段
ダイニングキッチンとリビングの間にリビング階段を設け、視線を緩く遮るという方法もあります。ただ、リビング階段には、音やニオイが2階に伝わりやすい、冷暖房の効率が落ちる、来客中に階段を使いにくいというような問題点があります。
住宅の断熱性が高ければ、冷暖房の効率が落ちるという問題は回避できますが、その他の問題は残ります。子供が小さいうちは、夜遅く帰宅した家族の食事や入浴の物音に、気を使わなくてはなりません。また、調理のニオイが家中に拡がってしまうので、換気力の高さも求められます。
パーテーション
ダイニングとリビングの間に視線が抜けるパーテーションは、視線を緩く遮るインテリアとして効果的です。
続き間
リビングと隣接して引き戸で区切る和室などの続き間を作る方法です。普段は引き戸を開放してリビングの延長として使い、来客時には引き戸を閉じて客間として使う方法です。この方法をとると、来客中であっても、家族がリビングやダイニングキッチンに気兼ねなく立ち入れます。
リビングの収納
リビング中心の間取りの住宅では、玄関の近くにリビングがあるので、帰宅した家族がリビングに直行する動線が作られます。この帰宅動線は、家族がお互いに外出、帰宅を知ることができ、家族の自然な触れ合いを生み出し、子供が一人で出かけられるようになってからも、子供の行動を把握できるという良さがあります。
その一方、帰宅した家族がリビングに直行する為、リビング内に物が溢れるという状態を生み出してしまう恐れがあります。せっかくのリビングに物が溢れていては、家族がゆったり寛げません。掃除の手間も倍増してしまいます。また、子育て中には、リビングで子供を遊ばせるため、子供のおもちゃが常に散乱しているという状況にもなります。このような状況を生まないためには、家族で使える収納スペースが必要です。
玄関、または玄関からリビングの間、リビング内に、ウォークインクローゼット、またはウォークスルークローゼットがあると、リビング内に物が溢れる状況を回避できます。玄関、または玄関からリビングの間にある収納スペースは、帰宅した家族が、外出時に着用していた上着や帽子、荷物などを収められます。
リビング内にある収納スペースは、内部に子供用の棚を作ってあげると、子供が自分でお片付けをする習慣をつけられます。ウォークスルータイプにしておくと、小さな子供でも利用でき、大人にとっても、両手いっぱいの荷物を持っていても出入りできるので便利です。
リビングの室内環境
リビング内の環境には、敷地内や敷地周辺の環境、エクステリアが大きく影響します。日当たりの良さを求めて、リビングは南向きにすることが多いのですが、南向きにこだわると、居心地の悪いリビングになってしまうこともあります。例えば、南側が交通量の多い道路に面している、密集した住宅地であれば、隣家のトイレの窓に面しているというような環境です。
そのような場合、南側にこだわらず、景観の良い方角にリビングを配置するという考え方があります。窓からの景観は、リビングの室内環境に彩を与えてくれるからです。その場合、日当たりを確保するためには、吹き抜けやハイサイドが効果的です。北向きのリビングであったとしても、2階からの陽射しが1階のリビングまで届くので、明るいリビングが生まれます。
加えて、窓の位置と開閉方法は、風通しの良さに影響します。窓は、外観デザインや家の断熱性能に対しても大切な役割を果たしますが、日当たり、風通し、リビングから見える景観、外部からの視線にも関わりがあるのです。
例えば、風が通りぬける対面の窓に、高低差があると、より風の通り道が広がり、室内の空気が循環します。夏には、ハイサイドライトが、室内の熱を外に放出します。壁に沿って風が逃げて行ってしまう面には、すべり出し窓が、ガラス面に風を当てて、室内に風を採り込みます。
また、南側の景観が良くなかったとしても、敷地内のエクステリアを充実させることによって、室内からの景観を良くするという方法も考えられます。通りや隣家など、外部からの視線が気になるような環境であっても、植栽やフェンスの配置で、プライバシーを確保できるリビングの環境を造り出せます。外部からの視線が気になるような環境にある場合、袖壁や建物の形状も、プライバシー確保に役立ちます。建物自体をコの字型やL字型にする、中庭を設ける、袖壁を設けるといった方法です。
理想のリビングを実現するためには、家全体の間取りと、周辺の環境を考えあわせた上でプランを進めることが大切です。
ライズクリエーションの家づくりへの想い
一生に一度だからこそプロの提案をしたい。
その為に私たちは営業・設計士など関わる人全員一丸となって家づくりに臨んでいます。プロの設計士、建築家がじっくりヒアリングをし、営業がお客様のサポートをいたします。
特に提案力には自信を持っており、多くのお客様から他社には無かった予想の上を行く提案が決め手とご好評いただいています。どんなに細かいご要望や不安もお気軽にお話しください。