リビングとダイニングキッチンのレイアウトと間取りの関係
リビングで過ごす時間が長いというライフスタイルのご家族にとって、新築住宅の間取りプランの中心となるのはリビングです。そして、リビングとダイニングキッチンのレイアウトによってリビングの居心地の良さ、ダイニングキッチンの作業のしやすさ、来客時の見栄えの良さが変わります。暮らしやすさの決め手となるレイアウトの考え方とは?
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リビングとダイニングキッチンのレイアウトと床面積の配分
家にいる時間のほとんどはリビングで過ごすというご家族にとって、家族全員がゆったりと過ごせる広さのリビングが、家の中心になることと思います。ただ、床面積の制限の中で、リビングに床面積を取り過ぎてしまうと、ダイニングキッチンが使いにくくなってしまいます。リビングとダイニングキッチンに充てられる床面積のバランスと、部屋の形状に考慮して配分を決めていくことが大切です。
床面積のバランスとキッチンレイアウト
キッチンの作業のしやすさとダイニングも使いやすさから考えると、キッチンとダイニングにそれぞれ最低限3帖は割り振る必要があります。リビングとダイニングキッチンに使える床面積の中からキッチンとダイニングに充てられる面積を割り出し、キッチンのレイアウトを考えていきましょう。
リビングとダイニングキッチンの並べ方
浴室や洗面所、トイレ、階段、玄関に位置を含めた1階の間取りと、1階全体の形状によって、リビングとダイニングキッチンの並べ方が変わってきます。
キッチンの造り方と間取りの関係
玄関からリビングへの動線、ダイニングキッチンと洗面所、階段、リビングを回遊する動線など、家族の生活動線、敷地の形状によって、リビングとダイニングキッチンの並べ方が決まってくると思います。
その上で、キッチンの造り方を考えていくのですが、キッチンの造り方には主に5つの方法があります。キッチンを独立させる、ダイニングキッチンとリビングを分ける、リビングとダイニングキッチンを並べるという方法です。料理研究家や、凝った料理を作るのが趣味といった人には、独立型キッチンが好まれます。また、リビングでお客様をもてなすので、ダイニングキッチンとは切り離しておきたいといったご家族には、ダイニングキッチンとリビングを分ける間取りが好まれます。
一方、近年は家にいる時勘はほとんどリビングで過ごすというライフスタイル家族の家族が増えていること、リビングとダイニングキッチンを繋げることで床面積を節約できること、リビングとダイニングキッチンを繋げることで効率の良い冷暖房ができることなどから、リビングとダイニングキッチンを並べる間取りが多くなっています。
リビングとダイニングキッチンの並べ方のタイプ
リビングとダイニングキッチンの並べ方には、敷地の形状と1階全体の間取りによって主に2つのタイプが生まれます。
縦に長く並べる
間口が狭く奥行きが長い場合のリビングとダイニングキッチンは、縦長の並べ方です。キッチンの背面に収納を設け、対面キッチンにすると、キッチンでの作業中にも家族とのコミュニケーションが取りやすい、子育て中には子供に目が届くといった良さがあります。そしてその先にリビングを設けます。奥行きのある空間なので、キッチンとリビングの間に距離が生まれる良さがあります。ただ、間口のサイズによっては壁に家具を配置すると、窮屈になってしまいます。
縦に並べる場合、キッチンは間口の方向に配置しますが、狭小住宅など、極端に間口が狭い場合には、敢えて奥行き方向に合わせてキッチンを配置するという間取りもあります。
L字型に並べる
間口が広く奥行きが短い場合は、キッチンを間口の方向に配置し、背面に設ける収納をL字型の上の部分に配置します。L字型の場合、横方向に対して、直角にプラスαの空間があります。この部分が深ければ、リビングからの視線が、キッチンに届きません。浅ければ、リビングからの視界内に入ります。
子育て中で子供を見守りたいという場合には浅い方が良いのですが、来客時のことを考えると、深い方が便利です。この辺りは、洗面所や浴室など、1階全体の間取りと突き合わせながら考えていく必要があります。
例えば、リビングに続き間を設ける場合には、浅いL字型にしても、来客時の視線を気にする必要はありません。深いL字型にしても、二世帯住宅で子どもの見守りをする家族が複数いる場合には、キッチンから子どもが視界に入らなくても気にならないでしょう。
新築の場合、リビングとダイニングキッチンの並べ方は、家事をスムーズに行う為の他の水回りや階段、リビングとの行き来のしやすさ、家族の帰宅動線に配慮した上で、決めていくことが大切です。リビングとダイニングキッチンの並べ方が決まったら、窓の位置決めと同時にキッチンレイアウトを考えていきましょう。
■ 毎日使う場所であるキッチンの使い勝手は、家族の暮らしや、キッチンでの作業効率に大きく影響します。家族構成、家族の暮らし方に合わせたキッチンの在り方について考えていきましょう。
コラム 注文住宅で実現する家族の暮らしにあったキッチン
ダイニングキッチンの広さとキッチンレイアウトの関係
敷地面積や1階全体の間取りとのバランスで、キッチンに充てられる面積はおのずと割り出されてきます。その広さに合わせてキッチンレイアウトを選んでいく必要があります。
4人家族が暮らす家では、一般的にリビングとダイニングキッチンに使われる広さは16~20帖程度です。16帖なら10帖にリビング、6帖にダイニングキッチンという割り振りになると思います。この場合、ダイニングキッチンには余裕がないので、面積を多く使わない壁付Ⅰ型キッチンにし、リビング用のソファとテーブルをダイニングセットとしても兼用できるタイプを選ぶ、対面式にして前面にカウンターを設け、ダイニングテーブルは置かないといった方法も考えられます。
無理にダイニングテーブルのセットを置いてしまうと、立ったり座ったりしにくくなってしまうからです。具体的には、家族がダイニングチェアに座る際には30~50cm、立ち上がる際には椅子を引くので60~90cmの距離が必要です。さらに、家族がスムーズに配膳や片づけのお手伝いをする為にはテーブルや椅子の周りに60~90cmの余裕が欲しいです。
20帖なら12帖にリビング、8帖にダイニングキッチンという配分にできるので、ゆとりがあり、ダイニングテーブルとソファセットをそれぞれ置けます。またキッチンレイアウトも、対面式にする、壁付にしてダイニングテーブルとの間にカウンタータイプの家具を配置するなど、レイアウトの自由度が上がります。間口が狭く奥行きが長いリビングと縦に配置するダイニングキッチンの場合、Ⅱ型キッチンも採用できます。
22帖以上ならキッチンだけに6帖を使えるので、アイランドキッチンにすることもできます。アイランドキッチンに6帖、ダイニングに3帖使っても、11帖以上のリビングにできます。
加えて、勝手口についても考えておきましょう。リビングとダイニングキッチンの間取りを決める際には、ダイニングテーブルやソファなどの家具と冷蔵庫など家電のサイズ、窓の位置、コンセントの位置と種類に配慮した上で進めていくことと思います。その際に、絶対に忘れてはならないのは、収納とゴミ箱置き場です。収納とゴミ箱置き場は、勝手口を設けるか設けないかによっても、配置する場所が変わってきます。
従って、キッチンレイアウトを決めていく際には、勝手口を設けるか設けないかということを初めに決めておきましょう。土間付きの勝手口であれば、そこにごみ箱置き場を設置することもできます。ウォークスルータイプのパントリーを勝手口とキッチンの間に設ける、キッチンの入り口付近に設ける、対面キッチンの背面に引き戸式のパントリーを設けるなど、勝手口の有無によって使いやすいパントリーの位置が変わります。
■ コンセントの位置と数、種類によっては、実際に暮らし始めた時に不便を感じることが少なくありません。どのようにコンセントの位置を決めていけばよいのでしょうか?
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