子ども部屋はいつから必要?広さはどのくらい?

子ども部屋はいつから必要?広さはどのくらい?

子育てに備えての家づくりでは、子ども部屋について迷われるご家族が少なくありません。広々としたリビングや、テレワークが増えた書斎などの希望を限られた床面積の中で間取りに採り入れていくには制限があります。子ども部屋は造ってあげたいが本当に活用するのだろうか?という思いもあるでしょう。子ども部屋はいつから必要なのでしょうか?

子ども部屋で過ごし始める年齢は小学校高学年から

無垢材を生かした住まい

無垢材を生かした住まい

近年、多くの家族の家での過ごし方はリビングが中心です。帰宅後はほとんどの時間をリビングで過ごすというライフスタイルのご家族が増えています。常に見守りが必要な就学するまでの期間の子どもは、日中も母親と一緒にリビングで過ごします。そしてその延長で、小学校低学年のうちは、朝の身支度もリビングし、帰宅から就寝までの時間帯もリビングで過ごします。子ども部屋があるのに、両親の部屋で寝る子どもさえ少なくありません。

東京ガス都市生活研究所が行ったアンケート調査の結果を見ると、平日に小学校低学年の子どもが子ども部屋にいる時間は非常に短く、男子児童の半分近く、48,4パーセント、女子児童はそれより少し多い46,6パーセントが30分未満です。

高学年になると、女子児童のうちの31パーセントが1時間以上2時間未満の時間を過ごすようになりますが、26,1パーセントは低学年の時と同じ30分未満です。男子児童は高学年になっても、38,2パーセントが30分未満、30分から1時間未満が23,5パーセントです。

中学生になると、子ども部屋で過ごす時間が1時間から2時間未満という子どもが増え、男子児童で35,8パーセント、女子児童で32パーセントです。

それでも、リビングにいる時間帯と比較すると中学生男子で75,5パーセントがリビング、23,9パーセントが子ども部屋、中学生女子は、77,3パーセントがリビング、21,2パーセントを子ども部屋で過ごしています。子ども部屋よりリビングの方に長くいる理由は、子ども部屋より居心地が良いからで、居心地が良い理由には、家族がいるからという答えが9割近くを占めています。

このような調査を見ると、子ども部屋は中学生になるまで要らないかもしれないと思われるかもしれません。ただ、多くの子どもたちは、ほとんどの時間をリビングで過ごすにもかかわらず、子ども部屋があって良かったと答えています。一人になれる場所、好きなことができる場所など、プライバシーを守れる場所があることに対する安心感のようなものがあるようです。

参考サイト 「子どもの勉強実態と親の意識」

 家づくりは、子供の誕生や就学に備えてというタイミングで計画されるご家族が少なくありません。マンションやアパートで、隣室や階下の住人に気を使いながらの子育てではなく、庭のある戸建ての家で、伸び伸びと子供を育てたい…そんな想いを持つご夫婦が多いのではないでしょうか?

コラム 子育てしやすい家を建てる際に押さえておきたいポイント

建築事例

子ども部屋の必要性は勉強?収納?

2階でも家族が集える住まい

2階でも家族が集える住まい

中学生や高校生になると、定期テストや受験などがあり、勉強をする時間が増えます。家づくりの際には、その時期のことを想定して、子ども部屋を造らなくてはと考える親御さんも多いのではないでしょうか?しかし、現実的には、中学生、高校生の子どもたちの多くは、塾や図書館で勉強し、家にいる時はリビングでくつろぐというライフスタイルの子どもが増えています。

また、小学生のうちは宿題を子ども部屋でするより、キッチンやダイニングですることが多いようです。対面キッチンのカウンターで、食事の支度をしている母親と会話をしながら宿題をし、時には手伝ってもらうというような勉強の仕方です。

では実際に子ども部屋を設けたご家族が、子ども部屋は造らない方が良かったと感じているわけではありません。親御さんにとって子ども部屋の利点のひとつは、子どもの荷物が一か所にまとまるということです。リビング中心の間取りの家では、子どもの外出帰宅が把握できる、家族のコミュニケーションが自然に生まれ家族の愛情が育まれるという良さがあります。その一方、帰宅した子どもが何もかもリビングに持ち込むので、リビングに常に物が溢れているという状況が生まれやすい間取りでもあるのです。

その為、リビング収納や玄関収納など、家族で使える大型クローゼットなどを設ける住宅が増えています。子ども部屋を造り、子どもに自分で持ち物を管理する能力を身につけさせるという面から考えると、子ども部屋に子どもの荷物が収納できるのは良いことです。ただ、その一方、子どもが掃除や片づけをしないので不衛生になった、子どもが荷物を管理できず物を失くしたりしているというようなことも起こります。ファミリークローゼットであれば、ある程度親が荷物の管理を手助けすることができます。ここは、各ご家庭の教育方針と合わせて、どちらが良いのかを考えていく必要はあります。

 注文住宅での家づくりで、平屋を建てようと計画するご家族が増えています。同時に、現実的には無理だと判断し、あきらめてしまうケースも少なくありません。予算の制限内で、暮らしやすい平屋を実現する為には、どのような考え方で家づくりを進めればよいのでしょうか?

コラム 注文住宅で平屋を建てる時に考えておくべきポイントと間取りの工夫

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子ども部屋の広さはどのくらい必要?テレビは置く?

家族で読書を楽しむ住まい

家族で読書を楽しむ住まい

子ども部屋よりリビングの方が、居心地が良いという状態は、ある意味で理想的だとも言えます。広々としてエアコンやテレビのある部屋であれば、居心地の良さから部屋にこもってしまう可能性があるからです。子どもが精神的にも身体的にも健康でいる為には、家族の良好なコミュニケーションを維持することが大切です。また、床面積という面から考えても、それほど広い子ども部屋は必要ないのではないでしょうか?

ただ、家づくりの時点では子どもが幼く、持ち物が少なかったとしても、成長に伴って、勉強道具やスポーツ用品、衣服など子どもの持ち物はどんどん増えていきます。小学生のうちはファミリークローゼットに収まっていても、中学生以上になると収まりきらなくなるかもしれません。

その為、子どもの持ち物が十分収納できる収納スペース、勉強机と本棚、ベッドが置けるだけの広さは必要です。一人っ子であれば、6畳の部屋にしても、家全体の床面積をそれほど圧迫しないかもしれませんが、2人になるとリビングを削る、書斎をあきらめるというようなことになってしまう場合もあります。子どもの数や家全体の床面積とのバランスを考え、9畳程度の子ども部屋にし、将来的に間仕切壁などで分割できるようにしておくという方法もあります。

また、どうしても子供部屋に床面積を使えない場合には、子ども部屋に変わるスペースを設けるという考え方もあります。ひとつはリビングの一角の勉強コーナーを造る間取りです。このコーナーは、日中子どもが学校に行っている時間帯には、母親の作業スペースとしても活用できます。

もう一つの考え方は、階段の踊り場やロフトを勉強コーナーとして使えるような間取りにすることです。階段の造り方によっては、踊り場を有効活用し、子どもの勉強コーナーや家族の読書スペースなどに使えます。

建築事例

子ども部屋は時期と間取りや床面積とのバランスに配慮が必要

家族で読書を楽しむ住まい

家族で読書を楽しむ住まい

子ども部屋が必要な時期までは、子ども部屋を造らず、両親の寝室やリビングの続き間として使うという考え方があります。子どもが就学するまでの時期は、子ども部屋を造らず、両親の寝室やリビングと子ども部屋を繋げておき、子どもが子ども部屋を欲しがる年齢になったら間仕切壁をつけて分離するというような間取りです。

子ども部屋を造ると床面積が圧迫されてしまうという場合には、子ども部屋を無理に作らず、リビングの一角や階段の踊り場に勉強コーナーを設けるという方法もあります。スケルトンタイプのリビング階段の下のスペースを活用することもできるでしょう。

子ども部屋を造るか造らないか、いつから子供部屋を与えるかという問題を考える時、基本となることはご家族の教育方針です。その上で、床面積全体のバランス、家族構成、ライフスタイルに合わせて、子ども部屋の広さを決めていくと良いのではないでしょうか?

 玄関とリビングの位置関係、ダイニングキッチンとリビングの並べ方は、日々の暮らしに大きな影響を与えます。 家族の家での過ごし方や、来客の頻度を考え併せ、家族の暮らしに合うリビングの造り方を考えてみましょう。

コラム 新築住宅の間取りプラン どんなリビングにしたい?

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