平屋のメリットを活かした家づくりとは?

平屋の魅力を活かした家づくり

全ての居室が庭と融合するシンプルな暮らしができる家として、平屋を建てたいと希望するご家族は少なくありません。平屋にあるたくさんのメリットを活かすためには、基本的な条件があります。その条件を満たせれば、平屋は理想の住宅として、家族の幸せな暮らしを育みます。

平屋の持つメリット日々の暮らしのしやすさ

一般的な戸建て住宅は、都市部の密集した住宅地では3階建ても多いですが、ほとんどが2階建て住宅です。2階建て住宅には、同じ敷地であれば、平屋の2倍の床面積が得られるという良さがある一方、階段のある暮らしが余儀なくされます。平屋の持つ大きなメリットは、階段のない暮らしができることですが、それ意外にも数々の魅力があります。

間取りの自由度が高い

平屋には2階がない分、間取りの自由度が広がります。屋根の傾斜を利用した小屋裏空間が、リビングを開放的にします。小屋裏空間があると、より高い位置に窓が設けられるので、日当たりが良くなります。そして、掃き出し窓との組み合わせで、風の通り道が拡がり、自然の風が通り抜ける快適なリビングが生まれます。

さらに、小屋裏にロフトを設けると、ちょっとしたプラスα空間として活用できます。収納に使う以外、ちょっとした趣味の作業をするスペース、子供部屋などにも使えます。

平屋にロフトを造るポイント

新築時にロフトは造ったけれど、使いにくく利用していないというケースも実は少なくありません。そのようなロフトにしない為には、3つのポイントに注意する必要があります。

  • 固定階段を設け、折りたたんで収納したり、ロフトに移動する度に可動式梯子をかけたりする手間を省く、両手に荷物を持っていても安全に昇り降りできるようにする
  • 屋根の遮熱性を高め、夏場の温度上昇を抑える
  • 住宅全体の断熱・気密性を高め、家全体を冷暖房する間取りと空調の方法にし、広い空間を均等に冷暖房できるようにする

このポイントが抑えられていないと、昇り降りが面倒で使わなくなった、夏は暑くて部屋としては使えない、冷暖房の効率が悪く、特に冬は足元が冷えるというような平屋になってしまいます。

建築事例

平屋にロフトを造るポイントについてもう少し詳しく…平屋のロフトを無駄にしないで活用する為の参考にしてください。コラム平屋のロフトは活用できる?使いやすいロフトと無駄になるロフト

家事負担を軽減できる家事動線が作れる

2階建ての家では、乾燥できる洗濯室を設けない限り1階で洗濯をし、2階のベランダに干さなくてはならない住宅がほとんどです。夕方には、洗濯物を取り込んで1階に運び、アイロンかけなどをして再度2階に上がり、子供部屋や寝室に収納するのではないでしょうか?

子育て中には洗濯物の量も多く、何度も階段の昇り降りをしなくてはなりません。平屋では、この家事負担の中から、階段の移動が省かれます。

洗面・脱衣室の勝手口のポイント

勝手口はキッチンにつける間取りも便利ですが、洗濯物を干す動線を考えると、洗面・脱衣室の勝手口も便利です。

  • 洗濯機を置く脱衣・洗面室に勝手口を設け、洗濯物を干すスペースとの動線が確保して、洗濯に関わる家事をさらにスムーズにする。
  • 土間付きの広めの勝手口にすると、玄関は通りたくないゴミ出し、プラごみや新聞紙の仮置きができ、雨の日には洗濯物が干せます。ただ、食料品の搬入を考えると、キッチンに設ける方が便利です。その為、キッチンと洗面・脱衣室の位置関係、洗濯物干しにも食料品の搬入にもスムーズな動線を確保することに配慮することが大切です。

家族の自然なコミュニケーションが生まれる

家族にとって家は家族の愛情を育む場所ですが、同時に自分だけの時間を持てる場所でもあります。2階建て住宅の場合、間取りによっては子供が成長して一人で出かけるようになると、外出帰宅が把握しにくいという状況になってしまいます。一方、平屋には家族の気配を感じやすいというメリットがあると同時に、適度な距離感を持つ間取りで家族それぞれのプライバシーも確保できます。

平屋は子育て時代から高齢になるまで安全に暮らせる

家の中の事故で階段での事故は、浴室での事故に次いで発生確率の高い事故です。子育て中には、まだ足元のおぼつかない子供が、洗濯物を干しに行った母親の後追いをして階段を上ろうとして踏み外してしまう、2階の子供部屋で昼寝をしていた子供が目を覚まし、2階から1階まで転落してしまうなどの事故を回避できます。

子どもだけではなく、家を建てたご夫婦にとっても高齢になると、ちょっとした階段での踏み外しが、大事故につながる危険性があります。平屋では、子どもが幼い時期から、自分たちが高齢になるまで、階段事故の心配がありません。

建築事例

 

一人暮らしにあった平屋にはまた別に視点に基づいた家づくりの考え方があります。コラム 一人暮らしの平屋でシンプルな暮らし

平屋の持つメリット…ライフスタイルの変化に応じやすい

ナチュラルウッドの平屋

ナチュラルウッドの平屋

子育て時代には、子どもの成長に応じて、暮らしやすい間取りが年々変わっていきます。もっと長い目で見ると、子どもの独立、結婚、家を断ったご夫婦のリタイアなど人生のステージも変化します。平屋はそのようなライフスタイルの変化に、手軽なリフォームで応じられる良さがあります。

平屋は子供の成長に合わせて間取りが変えられる

第二子が誕生した、子どもたちが小学校高学年になったなどの理由で、新たな子供部屋が必要になったり、それぞれの子供部屋が必要になったりする時期が来ます。そのような時に、広めの子供部屋を、子どもが成長したら間仕切り壁を設けて、2つに分けるなどの簡単なリフォームで子供の成長にあった間取りに変えられます。さらに、子どもが独立していった後にも、子供部屋は1階にあるので、両親が活用できます。

家は長く住む場所なので、家を建てたご夫婦はやがて高齢になっていきます。高齢になると、階段の昇り降りが負担になり、2階の部屋を使わなくなっていくケースが多くあります。平屋なら、子供部屋を書斎や趣味の作業をする部屋にしたり、結婚した子供の家族が泊まりに来た時の為の部屋にしたりなど、簡単なリフォームで無駄な部屋が生まれません。

万が一、車椅子を使うようになった時にも、平屋は「完璧なバリアフリー住宅」にできるので安心です。

建築事例

 

おしゃれな平屋の家づくりに必要なことの一つは外構とセットで考えること、窓からの景観が内装に彩りを与えてくれます。コラム 新築平屋をおしゃれにするポイント

平屋のメリットを活かした家づくりに必要な条件

広々ウッドデッキのヴィラ・リゾート風平屋

広々ウッドデッキのヴィラ・リゾート風平屋

平屋にはたくさんのメリットがありますが、必要な条件を満たしていなければ、メリットが活かされないばかりか、デメリットの多い非常に暮らしにくい家になってしまいます。その条件とは、土地の選び方です。

平屋には広い土地の面積が必要

残念ながら都市部のマンションや3階建て住宅が密集している地域には、数軒分の敷地が確保できなければ、平屋のメリットだけが活き、デメリットのない家は建てられません。平屋を建てる為には、広い敷地と、密集していない敷地周辺の環境が求められます。

単純に考えて、同じ敷地に建てる場合、2階建ての家の2分の1だけしか居住面積が得られません。住生活基本計画にある誘導居住面積水準を例に考えてみましょう。4人家族が快適に暮らすための理想の居住面積は、125㎡です。もし箱形の2階建てならそれぞれの階の床面積は63,5㎡ですが、平屋ならそのまま125㎡が必要です。

125㎡はおよそ38坪ですが、土地には建ぺい率があるので、38坪の土地では足りません。建ぺい率が50%なら76坪の土地が必要です。

参考資料 住生活基本計画における「水準」について

平屋には開けた周辺の環境が必要

広い土地を購入できても、周辺に住宅やマンションが建て込んでいると、日当たりと風通しが確保できません。日当たりと風通しを確保する為に、天窓や吹き抜けなどの設計の工夫をすると、その分建築費が嵩んでしまいます。

参考資料 ゆとりある宅地のあり方について

平屋を計画する際に押さえておきたいポイント

  • 土地選びの基準を考え直す 利便性を優先させると並行して土地の価格は上がっていきます。家族の暮らし方に合わせて、どの程度まで利便性を優先すべきかを家族で話し合うことが大切です。
  • 快適な平屋が建てられる土地の条件は、広さや周辺の環境など家族だけで判断できる要素だけではありません。平屋を計画する際には、専門家のアドバイスを受けることが、平屋に最適な土地を見つけることに繋がり、費用が抑えられる可能性もあります。その為、平屋での家づくりは、まず施工の依頼先を決め、一緒に土地探しをする方法が理想的です。

建築事例

土地の形状によっては中庭のある平屋を建てることもできます。コラム 注文住宅の平屋 小さい中庭も造れる?

ライズクリエーションは、不動産にも強い会社です。平屋での家づくりを土地探しからお手伝いいたします。平屋の家づくりを検討される際には、ぜひご相談ください。

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