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子育てしやすい地域に土地を購入する
住まう地域によっても、敷地周辺の環境と立地条件によって、子育ての利便性、子育て支援、子供の安全、教育は大きな影響を受けます。
子育ての利便性
常に見守りが必要な時期には、日常的な買い物にも、子供を連れて行かなくてはなりません。車で買い物をする場合には、問題ありませんが、自転車で日常的な買い物をする予定であれば、10分前後の場所に、スーパーがあると便利です。小児科医など、子供を通わせる病院も、自転車で無理なく行ける距離にあると安心です。
安全に子供を遊ばせることができる公園や、児童館、図書館が周辺にあること、保育所や幼稚園を選びやすいことなどもチェックしておく必要があります。
子育て支援
地域の自治体では、児童手当や医療費助成などの経済的支援をしている他、子育て相談や親子交流の場を提供する子育て支援センターなどを行っています。地域の実情によって、その内容は変わります。家族が必要とする子育て支援が行われている地域であることをチェックすることが大切です。
子どもの安全
交通量の多い道路に面しているというような立地条件、周辺に繁華街があるというような敷地周辺の環境、犯罪件数が多いというような地域は、子供の安全を確保する為、非常な労力が必要です。
子供が常に親と共に行動をしている時期には、親の努力で子供の安全を守れますが、就学後は、子供だけで外出する機会が増えていきます。そのような年齢になった際にも、安心して外に出せる土地が理想です。静かな住宅街であっても、通学路や、よく遊びに行く公園や児童館への道路の安全性は、土地の購入前に実際に歩いてみて、確認してみることが大切です。
学校教育
子どもを公立の小学校、中学校に通わせる予定であれば、住まう地域によって通う学校が限定されます。公立の中で中高一貫など、通わせたい学校に希望がある場合には、希望する学校を選べる地域で土地を探す必要があります。私立に通わせる予定であれば、子供でも無理なく電車通学できる駅があることや、駅までの距離などに配慮する必要があります。
プロを目指すスポーツや芸術関係の習い事をさせる場合には、通わせたいスポーツクラブや、ピアノの教室などへの通いやすさも求められます。
参考資料 子育てに適した住宅の基準について 子育て世帯の住まいのニーズ
子育てしやすい間取り
子育てしやすい間取りに必要なポイントは、見守りのしやすさ、片づけやすさ、楽な家事動線、安全性の高さです。
見守りのしやすさ
就学までの子供は、常に見守りが必要です。しかし、二世帯住宅など、子供を見守る人が複数人いるという恵まれた環境にあるご家族は少ないと思います。その為、お母さんたちは、家事をしながら、子供を見守らなくてはなりません。そこで、できるだけ、家の中の空間が繋がっている間取りが求められます。
リビングとダイニングとキッチンは直線状に配置する、キッチンは対面にすることで、キッチンでの作業中にも子供が見守れます。対面キッチンの前面にカウンターを設けておくと、子供が小学生になった時にも、そこで勉強したり、本を読んだりできるので、食事の支度をしながら、勉強を見てあげられます。
また、リビングの続き間に、和室を設けると、子供が眠ってしまった時にも、すぐに寝かせることができます。リビングと和室の間の引き戸は、普段は開放して、リビングの延長として使い、来客の際には客間として使えるので便利です。
片づけやすさ
子供が小さいうちは、リビングにおもちゃが、就学すると勉強道具やランドセルがリビングに溢れます。そのような状況を避ける為には、十分な収納が必要です。リビング内や玄関にウォークインクローゼット、または玄関とリビングの間にウォークスルークローゼットを設けると、リビングがすっきりします。
特に、ウォークスルークローゼットにし、子供用のスペースを内部に造っておくと、子供が幼いうちでも、扉の開閉をせずに出入りができるので、お片付けの習慣を身につけられます。
楽な家事動線
子育て中には、洗濯物の量が多い、床や壁の掃除に手間がかかるなど、大人だけの暮らしに比べて、家事負担が増えます。しかも、子供を見守りながら家事をしなくてはならないので、より大変です。効率の良い家事動線で、少しでも家事を楽にすることが求められます。
洗濯室や洗濯物を干すスペースを1階に設けることで、2階建ての家でも、洗濯に関わる家事の中から、階段の移動が省けます。また、洗面所内に子供の下着やパジャマを収められる収納スペースがあると、入浴準備の手間が省けます。
安全性の高さ
家の中での子供の安全性を高める為には、事故を防げる間取りと、住宅の防犯性能が必要です。
事故を防ぐ間取り
家の中での子供の事故のうち、最も多い事故は、落ちる事故だという調査の結果があります。落ちる事故が最も多く発生する場所は階段ですが、リビングのソファなど、家具からの転落もあります。事故が多く発生する場所は、キッチン、次にリビング、そして階段です。間取りプランの時点で、キッチンや階段にベビーゲートをつけやすい間取りにする、間取り作成の際には、暮らし始めてから使う予定の家具や家電のサイズに合わせて、プランを進めることが大切です。
住宅の防犯性能
家の中の事故を防ぐと同時に、外部からの危険を防ぐことも、子供の安全に関して重要な課題です。開口部の鍵の機能性、モニター付きインターホン、センサーライトなどで防犯性を高めることが大切です。特に、共働きで、子供だけで家にいる時間があるご家庭では、防犯への十分な備えが必要です。
子育てに最適な間取りが作りやすい平屋
家事をしながらの見守り、子供の事故防止、楽な家事動線を考えると、最も理想的な家は平屋です。ただ、密集した住宅地に家を建てたい場合には、平屋は向いていません。日当たりや風通しを確保できないからです。子育てに備えての家づくりに際しては、土地探しの時点から、子育てしやすい環境の地域であることに加えて、平屋が建てられる土地ということも念頭において、土地探しをするという選択肢もあります。
子育て中にも夫婦が高齢になった時にも暮らしやすさが続く家
子供の成長に応じて、暮らしやすい間取りは変化し続けます。1日中母親と一緒に過ごす時期が過ぎると、保育園や幼稚園に通い、就学します。小学校高学年になるまでは、ほとんどの時間をリビングで過ごし、就寝時も子供部屋に行かず、両親の部屋で寝む子供もいます。
しかし、受験期になれば、自分の部屋で過ごすことも増えていくでしょう。下の子供も成長すると、それぞれの子供部屋を欲しがる時期もやってきます。そのような変化に備えて、子供部屋は、上の子供が中学生になったら2部屋に分割できるようにしておくなどの工夫が必要です。
参考サイト 【実態調査】子ども部屋はいつから必要? 一人部屋のメリット・デメリットとは【東京ガス都市生活研究所】
そして、その子供たちもやがて成長し、独立していきます。家を建てたご夫婦には、現役からのリタイアというライフステージの変化が起こり、やがて高齢になっていきます。その時に、暮らしやすさを持続できる家であることは、とても重要なことです。
平屋が建てられれば、完璧なバリアフリー住宅にできますが、子育て中の居住面積を確保する為に2階建てを建てるご家族も多いはずです。その場合には、高齢になった時に備えて、エレベーターが設置できるようにしておく、または、平屋に減築できるようにしておくなどの間取りにしておくと、建て替えや住み替えをせず、いつまでも快適に暮らせます。
家は長く住み続ける場所です。子育てに備える家づくりであっても、もっと先のご夫婦の将来のことにも配慮して家づくりを進めることが大切です。
ライズクリエーションの家づくりへの想い
一生に一度だからこそプロの提案をしたい。
その為に私たちは営業・設計士など関わる人全員一丸となって家づくりに臨んでいます。プロの設計士、建築家がじっくりヒアリングをし、営業がお客様のサポートをいたします。
特に提案力には自信を持っており、多くのお客様から他社には無かった予想の上を行く提案が決め手とご好評いただいています。どんなに細かいご要望や不安もお気軽にお話しください。