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注文住宅の間取りの決め方・ポイント1 床面積のバランス
広大な敷地があり、床面積の制限はないという家づくりはほとんどありません。多くの人が予算内で、家づくりを実現させるための方法を模索しているはずです。従って間取りを決めていく上で、床面積の制限内で、家に必要なスペースをバランスよく配置して行かなくてはなりません。
新しい家に必要なスペースと、それぞれのスペースに必要な広さを割り出すために、家族構成と家族の暮らし方について考えてみましょう。
家族構成
新しい家に住む家族は何人ですか?子育てに備える場合は、今はご夫婦だけであっても、将来的には子どもと一緒に暮らせる家にするとともに、子どもが独立した後の暮らしも考えておく必要があります。
ペットと一緒に暮らす予定がある場合には、ペットも家族の一員ですから、犬や猫などそれぞれの習性に合わせた間取りという考え方も必要です。
家族の暮らし方
家にいる時間は家族の誰もがリビングルームで過ごす、生活の時間帯がほぼ同じであるというようなご家族と、帰宅後はそれぞれの部屋で過ごす、生活の時間帯に大きなずれがあるというようなご家族、来客が多い家族と、来客はほとんどない家族など、家族のライフスタイルによって暮らしやすい間取りが違ってきます。
リビングを広くとって家族全員が寛げる場所を優先するという間取りが最適なご家族もあれば、書斎や趣味の部屋を充実させる間取りが暮らしやすいご家族もあるからです。
■ リビングで過ごす時間が長いというライフスタイルのご家族にとって、新築住宅の間取りプランの中心となるのはリビングです。そして、リビングとダイニングキッチンのレイアウトによってリビングの居心地の良さ、ダイニングキッチンの作業のしやすさ、来客時の見栄えの良さが変わります。暮らしやすさの決め手となるレイアウトの考え方とは?
注文住宅の間取りの決め方・ポイント2 家族の動線と収納の関係
間取りをイメージする時、広々としたリビング、自分の時間を持てる書斎などに比べて収納は地味な存在ですが、暮らしやすい家にする為には重要な場所でもあります。収納は造り方や設ける位置によって、家をすっきりさせる有能な収納にもなり、使いにくいデッドスペースとも言えるような収納にもなってしまいます。
有能な収納の条件の一つは、家族の動線、家族の暮らし方にあった位置にあることです。まず初めに、現在の住まいでの朝起きて出かけるまで、学校や仕事から帰宅してから就寝するまでの家での行動を考えてみましょう。すべてがスムーズですか?
家事動線と収納
キッチンと洗面所とベランダが回遊できたらいいのに…もっと収納があれば家の中が片付くのに…といった不満がある場合には、新しい家ではその希望を実現させましょう。洗濯、調理、掃除などの家事をスムーズに行えるようにする家事動線は、どのようなライフスタイルの家族にも必要ですが、家族の人数が多い場合には、ランドリールームやパントリーがあると便利です。
床面積から考えると、ランドリールームは造れそうにないという場合には、洗面所を広めにとり、洗濯物を干したり、アイロンをかけたりできるスペースと、パジャマや下着なども収納できるスペースを設けるという方法もあります。
家族の生活動線と収納
家族が使う使いやすい収納の場所は家族の動線によって変わってきます。リビング中心に暮らす家族、帰宅してリビングに直行するご家族であれば、玄関やリビングに大型の収納がないと、リビングや玄関に物が溢れてしまいます。
一方、帰宅後は夕食までそれぞれの居室で過ごすというご家族であれば、それぞれの居室の収納を充実させても良いのではないでしょうか?また、2階リビングにする場合や、部屋で使う仕事や趣味の用品が多い場合には、大型の家族用収納より、居室ごとの収納の方が使いやすい場合もあります。
収納でもう一つ考えておきたいことは収納する物の量と収納する物のサイズにあっていることです。どんなに家族の生活動線にぴったりの場所にあっても、物が入りきらない、奥行きや幅が合わず収納しにくいという収納では、十分に収納の役目を果たせません。
一方、収納を多くすればするほど、床面積が圧迫され、建築費も嵩んでいきますから、無駄に広くする必要はありません。新居で新たに購入する物も含めて、収納したい物の量とサイズを具体的にリストアップし、収納の必要な広さを割り出すことが大切です。その上で、間口や奥行きを具体的に決めていきましょう。
■ 注文住宅は間取りの自由度が高いので、収納も希望通りに設けられます。一方、収納プランが失敗してしまうと、物が溢れる家になってしまいます。失敗の原因には、収納が少ない、多いという収納量の問題以外にも様々あります。どのくらいの収納が必要なのかということも含めて、失敗しない収納計画のポイントをリビング中心に考えていきましょう。
注文住宅の間取りの決め方・ポイント3 間取りと室内環境の関係
夏は涼しく、冬は暖かい室内、明るい陽射しが溢れ、きれいな空気が循環する家は、快適で居心地がよく、家族が健康に暮らせる家です。さらに、そのような理想的な環境を最小限のエネルギーで調えられる家は、省エネ住宅でもあります。最小限に冷暖房で理想的な室内環境を生み出す間取りについても考えていきましょう。
自然のエネルギーを活用できる家
窓の位置とサイズは、太陽の光や自然の風を採り入れられる量に影響を与えます。敷地周辺の環境、地域の気候に合わせて、最適な位置に窓を配置することが大切です。敷地周辺の環境によって、陽射しと風通しが確保できそうにないという場合には、吹き抜けを設けるという設計の工夫も考えられます。
ただ、吹き抜けを設ける場合には、十分な断熱性がないと、光と風は得られるが、冬寒く夏暑い家になってしまう恐れがあります。予算の制限内で吹き抜けがあっても季節に応じた室温を確保できるのかどうか、吹き抜けの採用は予算配分を考えた上で決めていくことが大切です。
景観を採り入れられる間取り
庭のある暮らしができることも戸建て住宅の良さの一つです。リビングと庭を繋げるウッドデッキや、空と繋がるバルコニーを設けるという間取りの他に、窓からの景観を室内の採り入れるという間取りの考え方もあります。
間取りを決めていく上で、リビングは何が何でも南向きと考えず、もし南側の景観が良くなければ、リビングの窓からの景観が採り入れられる位置にリビングを配置するのも良い方法ではないでしょうか?
空気が循環する間取り
家の中に温度差のない温熱環境を調える為には、家の中の空気を循環させることが求められます。吹き抜けは、1階と2階の空間を繋げるので、陽射しや風を採り入れやすくなるだけではなく、空気も循環させます。
加えて、自然給気と機械排気のシステムを導入する、家の中の出入り口の上部にランマを設けるなど、空気を循環させる間取りになっていると、暖かい空気、涼しい空気が循環し、家中の室温を均一にすることができます。ただ、この場合にも住宅の持つ断熱性が十分でなければ、快適な温熱環境は実現しません。
■ どの家族にとっても欠かせない要素の一つは、住宅の快適性です。快適の高い家を実現する為には、基本的に外せないポイントは4つあります。室内環境、間取り、耐震性能と住宅の耐久性です。
コラム 快適な家を実現したい
ライズクリエーションの家づくりへの想い
一生に一度だからこそプロの提案をしたい。
その為に私たちは営業・設計士など関わる人全員一丸となって家づくりに臨んでいます。プロの設計士、建築家がじっくりヒアリングをし、営業がお客様のサポートをいたします。
特に提案力には自信を持っており、多くのお客様から他社には無かった予想の上を行く提案が決め手とご好評いただいています。どんなに細かいご要望や不安もお気軽にお話しください。