建売にすればよかった･･･後悔を防ぐ3つのポイント

せっかくこだわって注文住宅を選んだのに、「やっぱり建売にすればよかった」と後悔する方は少なくないようです。

世間一般では【注文住宅＞建売住宅】というイメージを持つ方が多いですが、それぞれ一長一短がありどちらか一方が優れているということはありません。

今回は注文・建売住宅それぞれのメリット・デメリットを深堀し、後悔や失敗を防ぐ方法を解説します。

 

実はメリットも多い建売住宅

「建売住宅＝安い家」というイメージを持つ方は多いですが、注文住宅にないメリットもたくさんあります。

確かに注文住宅よりリーズナブルな建売は多いですが、効率化によってコストを上手に圧縮しているので「安かろう悪かろう」ではありません。

メリット・デメリットを確認せず建売を選択肢から外してしまうと、「やっぱり建売にすればよかった･･･」と後悔につながる可能性があります。

マイホーム選びではなるべく選択肢を増やし、その中からご家族の人数やライフスタイル・予算に合った一つを選ぶのが基本です。

注文住宅・建売住宅それぞれをしっかりと吟味し、後悔のない家づくりに役立ててください。

 

建売にすればよかった･･･後悔を防ぐ3つのポイント

 

ポイント①：建売・注文住宅両方扱う施工店に相談する

建売・注文の選択で後悔を防ぐポイント一つ目は、両方扱っているハウスメーカー・工務店に相談することです。

フラットな目線で相談に乗ってもらうには、建売・注文住宅両方扱う会社でないと難しいでしょう。

例えば注文住宅しか扱っていない施工店は、当然ですが他社の建売住宅をおすすめはしません。建売住宅のことも聞けば教えてくれるかもしれませんが、営業マンの印象操作が入るため先入観無しで比較検討するのは難しいでしょう。

自社で建売・注文両方扱っていて初めてお客様の状況に合わせた選択のサポートが可能になるということです。

 

ポイント②：建売と注文両方のメリット/デメリットを把握する

繰り返しになりますが、建売・注文にはそれぞれメリット・デメリットがあり、しっかり把握しないとどちらがマッチするのか判断できません。

注文住宅の良い面ばかりに注目して、建売のメリットを見逃すと「建売にすればよかった･･･」と後悔する可能性につながります。

次の章から詳しく掘り下げていきますので、一つずつご自身のライフスタイルに合わせて検証していきましょう。

 

ポイント③：人の意見に惑わされない

3つ目のポイントは、口コミや知人の話など人の意見に惑わされないことです。

例えば「建売住宅は恥ずかしい」という意見を真に受けすぎると、注文住宅を選んで後悔する可能性が発生します。

逆に建売を買って良かったという人の意見も、ご自身の状況やライフスタイルに必ずマッチするとは限りません。

良い意見・悪い意見どちらもあくまで参考にして、最終判断はご家族みんなの意見を大切にしましょう。

 

建売住宅のメリット/デメリット

 

建売住宅のメリット

メリット①：価格が安い

注文住宅と比べると、建売住宅は価格が安い物件が多いです。

施工会社がまとめて土地と材料を仕入れ、効率化して建てているのがリーズナブルな価格の理由。

 

メリット②：実物を見て選べる

基本的に完成物件を選ぶ建売住宅は、実物で間取りやデザインをチェックできる点も大きなメリットです。

図面や3Ｄパースでしか確認できない注文住宅より、イメージ違いによる失敗・後悔が発生しにくいのが特徴。

日当たりや窓の景色、外からの視線なども実物でチェックでき、環境面の後悔も発生しにくいです。

 

メリット③：すぐに引っ越しできる

建売住宅は完成物件を購入し、手続きが終わればすぐに引っ越せるのも大きな魅力です。

進学や転勤のタイミングが決まっているケースではうれしいポイントですね。

注文住宅より1年近く早く引っ越せる場合もあるので、家賃の節約効果も高いです。

 

メリット④：間取りを考える手間が無い

決まったプランの中から選ぶ建売住宅は、1から間取りを考える手間が無い点もメリットと言えるでしょう。

注文住宅の間取りづくりは楽しい反面、多くの方が悩み負担を感じることも少なくありません。

家づくりのノウハウを持つ施工店が設計した間取りなので、大きな失敗リスクが無いのも魅力的なポイント♪

 

メリット⑤：利便性の良い物件が多い

ハウスメーカーや工務店がまとめて仕入れる土地は、個人で探すより立地条件の良い物件が多いです。

注文住宅用の土地がなかなか出ない人気エリアも、建売物件だと見つかるケースもあります。

 

メリット⑥：ローンを組みやすい

土地と建物をセットで購入する建売住宅は、つなぎ融資・土地先行融資などを使う手間が無くローンを組みやすいのも特徴です。

一回でローンをまとめることができるため、余計な金利手数料が発生しない金銭的なメリットもあります。

 

建売住宅のデメリット

 

デメリット①：細かなカスタマイズができない

基本的に建売住宅は間取りプランを変えられないため、細かなこだわりは反映できません。

ピッタリな間取りが見つかればラッキーですが、少し妥協しなければならないケースも考えられます。

 

デメリット②：周囲の家とデザインがかぶりやすい

多くの人にマッチするようデザインされた建売住宅は、外観が周囲の家と似た感じになるのもデメリットと言えるかもしれません。

同時に数軒販売される分譲住宅の場合、特に注意すべきポイントです。

 

デメリット③：建築途中を確認できない

完成後に購入する建売住宅は、天井裏や床下、配管の状況などを確認することはできません。

手抜きや施工ミスが無いよう、信頼できるハウスメーカー・工務店を選ぶ必要があるでしょう。

 

注文住宅のメリット/デメリット

 

注文住宅のメリット

 

メリット①：家族にピッタリな間取りを作れる

オーダーメイドの注文住宅は、1から間取りをカスタマイズして家族の人数やライフスタイルにピッタリ合わせられるのがメリット。

施工店によって空間の広さや組みあわせの自由度は異なりますが、基本的には自分好みの間取りを作れます。

 

メリット②：デザインの自由度が高い

外観・内装ともにカラー・素材を選べて、好みのデザインを作れるのも注文住宅の大きな魅力ですよね。

ナチュラル・モダン・ヨーロッパ・アメリカンなど、好きな住宅デザインを再現することもできます。

 

メリット③：建築途中を確認できる

注文住宅は着工から完成までの期間に立ち合いが可能で、仕上がり後見えなくなる部分を確認できるのも安心ポイントの一つです。

 

注文住宅のデメリット

デメリット①：価格は高め

オーダープランである注文住宅は、建売より建物の坪単価は高くなる傾向があります。

またオプション選択の幅があることで、最終的に見積もりが膨らんで予算オーバーになることも多いです。

 

デメリット②：良い土地を見つけにくい

注文住宅用の土地を単体で探すと、意外と良い条件の物件が見つかりにくいのもデメリットの一つ。

良い土地は不動産会社がまとめて分譲販売するケースも多く、理想の環境を見つけるまで時間はかかります。

 

デメリット③：間取りを考える手間と失敗リスク

間取りの自由度が高い反面、労力と時間がかかり失敗するリスクが高いのも注文住宅のデメリットです。

営業マンやプランナーのサポート力によって、間取りのクオリティ・満足度が左右されるのも少し怖いポイントですね。

 

デメリット④：つなぎ融資が必要になる

土地を購入してから注文住宅を建てる場合、住宅ローンとは別の「つなぎ融資」「土地先行融資」などが必要になることがあります。

つなぎ融資は通常の住宅ローンより金利が高く、結果的に住宅取得費用に反映されてしまいます。

 

デメリット⑤：引っ越しまで時間がかかる

一般的に注文住宅のプランニング～完成は1年以上かかることが多く、すぐに引っ越すことはできません。

今の家賃支払いが長くなり、仮住まい費用が掛かるケースもあります。

 

 

失敗しない建売住宅の選び方

 

生活をリアルにシミュレーションする

建売住宅を比較検討するときは、実際の生活をリアルにシミュレーションすることで失敗を防ぎやすくなります。

朝起きてから仕事へ行き、帰宅して眠るまでの間の行動をシミュレーションすると、自分に合った間取りかどうか判断できます。

間取り図を見ながら、現地を確認しながら、いつもの行動を再現してみて下さい。

 

時間や曜日を変えて見に行ってみる

最終候補の建売物件は、一度ではなく時間帯や曜日を変えて見に行くのもおすすめです。

時間帯や天候で日当たりは変わりますし、朝夕で周囲の騒音など環境面の変化もあります。

土日は静かな住宅街でも、平日の朝は通勤ラッシュで危ない道になるかもしれません。

少し手間はかかりますが、時間の許す限りチェックしてみましょう。

 

収納の充実度は最優先確認事項

間取り面では、収納の量と使いやすさを必ずチェックしましょう。

収納不足は多くの方が悩むポイントで、逆に充実していればグッと暮らしやすい住まいになります。

今の家と収納量を比較して過不足を確認し、現地で使いやすさもしっかりシミュレーションしてみてください。

 

点検口の有無をチェック

建築途中を確認できない建売住宅は、天井裏・床下などの点検口が重要となります。

仕上がり確認はもちろん、不具合があったときのメンテナンスにも関わりますので、必ず点検口の有無をチェックしてください。

 

保証やアフターサービスの充実度をチェック

建売・注文どちらにも言えることですが、住まいは定期点検やアフターメンテナンスが大変重要です。

販売会社の保証内容や、不具合・故障発生時のアフターサービス体制は必ずチェックしましょう。

 

 

 

まとめ

安い家というイメージの強い建売住宅ですが、ご予算やライフスタイルによっては注文住宅より恩恵が大きいことも少なくありません。

それぞれのメリット・デメリットをしっかり把握し、ご自身に合った選択ができるようにしましょう。

 

 

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