二世帯住宅完全分離型と部分共有型の違い

二世帯住宅のタイプ

三世代が共に暮らす二世帯住宅での家づくりの計画は、暮らし始めてからの人間関係と、予算という両方の面から、考えていかなくてはなりません。二世帯住宅のタイプの選び方によって、新しい家での暮らし方も、家づくりにかかる費用も変わってくるからです。

昭和の中頃までは、一軒の家に3世代が同居する生活は、一般的な暮らしでした。しかし、昭和30年代頃からは、核家族化によって、二世帯同居をする家族は減り、少人数での暮らしを好む人が多くなっていきました。そんな中、近年になって、ほとんどの家庭が共働きの夫婦であることや、土地の価格が高額であることから、二世帯住宅が増えてきています。

確かに、二世帯住宅には、子供夫婦にとって、子育てを手伝ってもらえる良さがあり、親夫婦にとって、高齢になった時の生活への安心感があります。ただ、昔とは違い、少人数の暮らしに慣れている人が多いことから、血の繋がらない親子が一つ家に暮らすこと、大人数で暮らすことによって、軋轢を生む場合もあります。

幸せな二世帯住宅を実現させるためには、親子関係、家族それぞれの価値観、理想の暮らし方に合わせた二世帯住宅のタイプを、家づくり予算の範囲内で選ぶことが大切です。

横に並べるタイプの完全分離型二世帯住宅

完全分離型は、2軒の家が並んでいるような二世帯住宅です。横に並べるタイプと、縦に並べるタイプがあります。横に並べるタイプは、左右に分かれて暮らすスタイルです。

暮らしやすさ

二世帯住宅の中で、最も二世帯同居によるストレスが発生しにくいタイプです。お互いの世帯がそれぞれのプライバシーを確保することができ、それぞれの生活スタイルを築きあげられます。それぞれの世帯が庭を持てることも大きな魅力です。

二世帯間の自然な触れ合いはほとんどない

有利な面が多い完全分離型では、お互いの世帯のプライバシーを確立できる一方、自然な触れ合いが生まれるチャンスはほとんどありません。孫たちにとっても、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしているという感覚は薄いです。

子育てのお手伝いも、完全同居タイプや部分共有タイプのように、自然に目が届くという状況は生まれません。その為、地域型住宅グリーン化事業での二世帯住宅に加算される補助の対象にならないこともあります。

また、親世帯が伴侶を失い、一人になった時には、寂しさを感じることもあります。家族の自然な触れ合いのチャンスを少しでも作る為には、中庭のある間取りにする、2階バルコニーを繋げる、屋上を共有するなど、緩衝地帯を設けて、コミュニケションをとれるスペースを設けることも、計画に入れた方が良いかもしれません。

資産価値

将来的に、住宅を売却する際には、他のタイプより資産価値が高く、1世帯分を賃貸にすることもできます。遺産相続の際にも、分割しやすいという良さがあります。

家づくり費用

全てのタイプの中で、最も広い敷地と高額な建築費がかかります。すべてを分離するので、2軒の住宅を建てる場合に近い費用がかかります。

縦に並べるタイプの完全分離型二世帯住宅

分離型二世帯二世帯住宅  

1階と2階に住み分けるタイプです。このタイプでは、玄関の位置も暮らしに影響します。1階に玄関だけ2つ造る方法と、外階段をつけて2階に玄関を造る方法があります。1階に玄関を2つ設けると、1階は2階より、床面積が少なくなってしまいます。2階に玄関を設けつと、外階段の造り方を工夫しないと、雪や雨など悪天候の日には、危険を伴う階段になってしまいます。

暮らしやすさに必要なこと

2階の足音や、排水音が1階に響くので、部屋の配置によって暮らしやすさが大きく変わります。親世帯が高齢になった時のことを考えると、1階に親世帯、2階に子世帯と住み分ける方法が良いと言えますが、そうなると、子供の足音が1階に響きます。子世帯の働き手の帰宅が遅い場合には、食事や入浴の際の排水音も1階に響き、親世帯の睡眠を妨げてしまう恐れがあります。親世帯が現役で、帰宅が遅い場合には、子世帯の子供の睡眠を妨げてしまうこともあります。

親世帯が2階に住む場合には、将来に備えて、エレベーターを設置できるような間取りにしておく、上の階の生活音が下の階の家族の煩わしさを生まないような間取りにするなど、横に並べる二世帯住宅より、間取りの工夫が求められます。

資産価値

横に並べる二世帯住宅より、資産価値が低下し、賃貸にする場合にも、入居者の生活音が気になったりする恐れがあります。

家づくり費用

横に並べる二世帯住宅と同じ程度の費用がかかります。

部分共有型二世帯住宅

平屋の二世帯住宅

住宅の一部を部分的に共有する二世帯住宅です。玄関だけという完全分離に近いタイプから、キッチンや浴室など玄関と水回りを共有するタイプまであります。

暮らしに必要なこと

子世帯が子育て中である場合には、見守る家族が増えるので、安心して子育てができます。二世帯間の自然な触れ合いのチャンスが生まれるので、親世帯が高齢になり、一人になってしまった時にも、寂しさが抑えられます。このように部分共有には、良い面もありますが、不満が生まれやすい面もあります。水回りを共有する場合、不満を生まない為に注意するべきポイントを確認しておきましょう。

キッチン

二世帯が共に食事を摂る、家族が手伝いはするが、キッチンを仕切る人は一人だけというようなケースでは、キッチンを共有しても、それほど問題は発生しません。二世帯が食事を別に作るというような場合には、キッチンの造り方を工夫しないと、それぞれのキッチンの使い方の違いなどがあるので、問題が発生する恐れがあります。

洗面所と浴室

親世帯も子世帯も共働きの場合、朝の洗面所が混雑する、入浴時間が重なるというようなことが、暮らしの不満につながることがあります。洗面所は脱衣所と繋げる間取りが多いですが、二世帯で共有する場合には、浴室と脱衣所だけを繋げ、洗面所は独立させる、洗面所とトイレは各世帯に備えるなどの工夫が必要です。

収納

部分共有型の場合、十分な収納スペースを設けないと、家族の人数が多い分、家の中に物が溢れてしまいます。玄関土間に靴が出ている、リビング内に物が溢れ片付かないというような状況になると、居心地の良い家ではなくなってしまいます。玄関、洗面所、リビングには、大型の収納スペースを設けることで、家族の人数が多くても、家の中をすっきりさせておけます。

家づくり費用

共有する部分が増えると、建築費は抑えられますが、ストレスが生まれやすくなります。共有する部分が少ないと、建築費は嵩みますが、プライバシーは確保しやすくなります。親世帯、子世帯とも現役で収入を得ている場合と、親世帯がすべて負担して二世帯住宅を建てる場合、一人になってしまった親と一緒に住む為に子世帯が二世帯住宅を建てる場合など、家族構成の違い、家族の経済の違いによって、部分共用の範囲も、家づくりにかけられる費用も変わってきます。

家族構成や家族の価値観、二世帯それぞれの生活時間と、家づくりにかけられる予算のバランスを考えながら、共有部分の範囲を決めていくことが大切です。

■ ■ ■

少人数での暮らしに慣れている現代人にとって、ストレスなく暮らせる二世帯住宅と言えば、左右に住み分ける完全分離型が最も向いているのかもしれません。ただ、部分共有型には、家族の自然な触れ合い、子育てのしやすさがあり、完全分離型より家族の暖かさを感じられる暮らしができます。

息子夫婦との二世帯と娘夫婦との二世帯、家族それぞれの性格、家づくり予算などをすべて考えあわせた上で、心豊かに暮らせる二世帯住宅の形を探し出すことが、二世帯住宅を成功させることに繋がります。

ライズクリエーションの家づくりへの想い

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