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中庭の魅力
中庭には、暮らしやすさや、暮らしの楽しさを生み出すたくさんの魅力があります
日当たりと風通し
中庭があると、中庭の形状によって造れる窓の面は異なりますが、多くの窓を庭に面して作れます。その結果、家の中心部まで、陽射しと風を取り入れることができ、明るく日当たりの良い、風通しの良い環境が調います。
外部からの影響を軽減する
中庭側に面して窓を造ることによって、外部からの視線や騒音を遮断し、侵入強盗などの被害にあうリスクを低下させられます。また、洗濯物が外部から見えないことも、防犯に役立ちます。共働きの家庭では、季節によっては、日が落ちてから洗濯物を取り入れる日が続くことがあります。このような状況は、侵入強盗犯の下見の際に、日中は留守の家であるとして、目星をつけられてしまう恐れがあるからです。中庭であれば、仕事で帰宅が遅くなっても、洗濯物を取り込む時間が気になりません。
アウトドアリビングを楽しめる
家の中と繋がる中庭には、空や風を感じられるリビングとして楽しめる良さがあります。住宅地においては、リビングに続くウッドデッキやテラスを作っても、周辺の住宅や通りからの視線が気になり、使えないというケースは少なくありません。しかし中庭の場合、外部からの視線が遮断されるので、居心地の良いプライベートな空間が生まれます。
子供やペットの安全を守る
道路に面した庭の場合、子供やペットが、急に道路に飛び出してしまったり、外部の人が侵入してきたりする恐れがあります。その為、子供が小さいうちは、子供だけで庭で遊ばせることができません。中庭であれば、その心配がなく、家の中からの見守りもできるので安心です。
このように良い面がたくさんある中庭ですが、その一方中庭の造り方、形状によっては、外構との組み合わせが適切でないと、十分な効果が得られないこともあります。中庭の造り方による違いを確認していきましょう。
中庭の造り方
中庭は、敷地の形状と周辺の環境に合わせて計画を進めます。中庭には、主に3つのタイプがあります。
もっともプライバシーが守れるロの字型中庭
建物で四方を囲まれるロの字型の中庭は、庭ではありますが、家が完成してから手を入れることが難しい庭です。完璧にプライバシーを確保できる中庭である一方、造り方によっては、暮らしにくい家になってしまう恐れが、最も大きい中庭でもあります。植樹計画も含めて、家の中の一部として計画を進めることが求められます。
動線の問題
中庭によって動線が途切れてしまう為、目的の場所に行くために、回り込まなくてはなりません。この問題は、家事負担に大きな影響を与えます。動線を途切れさせない造り方を工夫する必要があります。
- 中庭全体をウッドデッキにする せっかくの中庭に花壇が作れなくなってしまいますが、中央部をくり抜いてシンボルツリーを植える、プランターで草花や野菜を育てるなどの楽しみ方もできます。
- 通路を作る 土の部分を残したい場合には、間取りに合わせて、通路を作れば、中庭を横断する度に、外履きに履き替えなくても移動できます。
- 間取り 水回りの配置と洗濯物を干す場所は、中庭をまたがない配置にするなど、回り込まなくてもスムーズに家事ができる間取りにします。
庭の手入れ
四方を囲まれているので、他の形状の中庭や、外庭に比べると、手入れが大変です。
- 湿気対策 外庭に比べると風通しが悪い、雨水がたまりやすいという環境にあるので、湿度が高くなりがちで、虫が発生してしまうこともあります。そのような状態にならないように、排水対策をしっかりしておくことが必要です。
- 雑草対策 室内から見えるきれいな庭の景観は、日常生活の中に癒しと彩りを与えてくれます。その一方、手入れが行き届かない雑草だらけの庭は、ストレスになってしまいます。外庭と違って、中庭は、常に目に入る場所なので、視覚的により大きな影響があります。土の部分を残す場合には、暮らし始めてからのお手入れは欠かせません。
開放的な空間が生まれるコの字型中庭
3方向が室内と繋がるコの字型は、採光や採風など、良い部分を備えつつ、ロの字型に比べると、難しさは少ない中庭です。外に向かって開かれている面があるので、ロの字型より動線を繋ぎやすく、中庭の手入れもしやすい中庭です。
中庭特有の問題は少ないがエクステリアの工夫が必要なL字型中庭
L字型住宅には、方形の住宅とそれほど変わらない、またはそれ以上に効率の良い動線を得られる間取りになる可能性があり、中庭にも、外庭と変わらない手入れがしやすさがあります。
ただ、エクステリアとの適切な調和がないと、中庭としての良さが減ってしまいます。日当たり、風通しは得られるのですが、外構によっては、プライバシー、防犯、子供の安全という面での中庭の良さが得られなくなってしまいます。
ロの字型やコの字型では、中庭で遊んでいる子供が、道路に飛び出すなどのリスクはありませんが、L字型でそのような安全を確保するためには、道路と中庭を遮断するエクステリアが求められます。エクステリアの工夫に加えて、袖壁を作るなど、住宅の設計にも、プライバシーの確保についての配慮が必要です。
ただ、防犯に関しては、プライバシー確保だけを考えてエクステリア計画を進めると、いったん中に侵入されてしまった場合には、外から見えなくなるという怖さもあります。完璧に外部と遮断するエクステリアではなく、プライバシーを確保しつつ、中庭内部の様子が見えるようなエクステリアが必要です。
すべてのタイプの中庭に共通する問題点
どのタイプの中庭であっても、共通して発生する恐れのある問題があります。
冷暖房の効率が低下する
方形の家に比べて、中庭のある家は、冷暖房の効率が低下します。屋根、床、壁など、住宅全体に十分な断熱性能を持たせること、中でも、高断熱の窓は必要不可欠です。
建築費が嵩む
もともと平屋は、2階建てよりも建築費が嵩む可能性があるのですが、加えて、中庭を造ると、さらに建築費が嵩みます。
住宅の形状は、シンプルなほど建築費を抑えられ、面が増えるほど建築費が嵩みます。加えて、中庭のない家に比べて、窓の数が多く、窓の機能を上げる必要がある、中庭のない住宅より、高い断熱性を持たせる必要があるといったことが求められるからです。
床面積が減る
中庭を造る分、床面積が減ってしまいます。
これらの問題点と、中庭の作り出す暮らしやすさと楽しさ、敷地の形状と面積、家づくり予算をすべて考えあわせ、中庭のある家の計画を進めていくことが大切です。設計次第で、中庭のある家は、暮らしやすい快適な家にすることができます。
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ライズクリエーションでは、エクステリアと調和する家づくりに関しても力を注いでいます。中庭の持つ問題点は、エクステリア次第で克服できます。エクステリアと調和した中庭は、暮らしやすさと楽しさが拡がっていく空間です。
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ライズクリエーションの家づくりへの想い
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